英作文入門
英作文の練習をしたいが、この添削講座の練習問題は難しくて投稿できない、という人のために英作文の方法を一歩一歩順を追って説明してみました。この説明を勉強してから投稿にチャレンジしてみてください。添削例をご覧になり、ずいぶん細かなことまで添削している、と思われるかもしれません。原則として、プレイン・イングリッシュを規範にして、英語圏の読者にわかりやすい英文になるように添削しています。
英語の習得には近道は無い(日本語の習得にどれだけの時間がかかったか、考えてみてください)、反復して勉強するより他に手はない、というのが私の経験からの厳しい結論です。もう一つの私の経験は、自分の書いたものを添削されるのはいやなものだ、ということです。私はカナダの政府で長い間働いていました。政府のメモ、報告書などは二重、三重、四重の校正があり、私の書いた報告書もこの行程で何度も何度も校正されました。文法の誤りや、内容の間違いの校正なら納得しますが、それ以外にも文章のスタイル、パンクチュエーションなどなど、細かな所まで何度も校正されます。「文は人なり」といった気持ちがあるのでしょうか、何度も校正されると、「なんだ、私の元の文章の方がわかりやすかったのに校正で悪くなった。」と思ったこともしばしばです。
そのうち、私も他人の書いた報告書を校正するようになり、細かなところまで校正するようになりました。自分ではわからないところが他人には見えます。そしてだんだんと、他人に文章を直される事を嫌がる「文は人なり症候群」から抜け出すことができました。いまでは税金(カナダ人の)で貴重な英作文の勉強ができたとおもっています。
さて、こういうわけなので読者の皆様も「文は人なり症候群」から抜け出して、気楽に投稿することを願っています。初級練習問題 1から順々に投稿しようとすると、ずいぶんと先が長く見えてしまうので、練習問題の順番にこだわらず適当な練習問題をみつけて投稿してください。添削のコメントはなるべく読者の次の英作文に役立つようなものにしようと心がけています。
目次
1 日本語思考から英語思考へ移行する
10 日本文の内容を補足説明する
11 口語体の日本文の内容を英文で表現する
1 日本語思考から英語思考へ移行する
最初に、どうして自分の考えたことや観察したことを英文で表現するのが難しいのか、その理由を考えてみましょう。
「考えたことを英文で表現する」時には、どのようなプロセスが頭の中で行われているのでしょうか。先ず考えることから始めますね。日本語で考えますか、それとも英語で考えますか?日本語を母語とする人の大部分は日本語で考えると、私は思います。ものを考えるには言葉を使います。「おなかがすいた」、「お早う」、「危ない」などは直感的に感じたり、口に出したりしますが、もう少し複雑なことを考えるには意識して言葉を使います。
「夕食のおかずは何にしようかな?スパゲッティをつくろうかな、それともハンバーグにしようかな?」という程度の複雑な問題を考えるときには、日本語を頭の中で話しています。それが証拠に、この決断を下すまでに時間がかかりますね。考えるときに使う日本語の要素は語彙と文法です。どちらも生まれてから長い時間をかけて、家庭、学校、社会で生活しながら身につけたものです。語彙のほうは、漢字の読み、書き取り、言葉の意味など、意識的に勉強することが多いですが、文法のほうは(古文の勉強などという特別な場合を除いて)意識的に勉強することは先ずないでしょう。ごく自然に無意識のうちに身につきますね。
例えば、「わたしは大木です」と「わたしが大木です」の「は」と「が」の持つ意味の違いは、この二つの文の使われた状況によりますが、日本語を母語にしている人ならわかります。しかしどうして違うのか文法的に説明できる人はごく限られているでしょう。
次に日本語を母語とする人が英語を勉強する時は、ほとんどの人にとって、英語の語彙も文法も意識的、理論的にします。幼児のときから家庭、学校、社会で日英二つの言葉を時間をかけて身につけるという人は例外でしょう。
英語を勉強する日本人(日本語を母語とする人の代表)は言語的に次の四つの要素を持っています。
·
意識的に学んだ日本語の語彙
·
無意識に学んだ日本語の文法
·
意識的に学んだ英語の語彙
·
意識的に学んだ英語の文法
日本人が自分で考えたことを英文で表現するときには、意識的に学んだ日本語の語彙と無意識に学んだ日本語の文法を駆使して日本文を書き(日本語思考)、次に意識的に学んだ英語の語彙と文法(英語思考)を使って英文で表現します。このときに、無意識に学んだ〈経験的に会得して身についている〉日本語の文法と意識的に学んだ(教科書で勉強したが身についていない)英語の文法を明示的に比較して、日本語思考から英語思考に移行するのが難しい、これが日本人が英文を書くときの最大の障壁だと私は思います。
では最初から英語思考をして英文を書けばよいではないか、という疑問が生まれます。しかし、多くの日本人にとってこの方法は難しい、と私は思います。複雑な内容の考えを文に書くときは、日本語思考のほうが英語思考に比べて各段に語彙も多く、また因果関係を表現する文法も熟知しているからです。最初からの英語思考で英文を書くと、語彙が少なく、簡単な因果関係の構文の英文になります。日本語思考で書いた日本文に比べて幼稚な英文になりがちです。日本人が英文を書くときは日本語思考でしっかりした日本文を書き、次にこの日本文の内容を英語思考で検証しながら英文で表現することが良いと思います。
日本語思考で書いた日本文を英語思考で英文に表現する、これが日本人の英作文の基本だと思います。そしてこのときに、無意識に学んだ日本語文法から意識的に学んだ英語文法への移行の障壁は次の方法でやさしくなります。
(1)日本文を小文に分割する。
(2)日本語の小文を英語の小文で表現する。
(3)英語の小文を結合する。
英語思考の基本は英語の基本文型です。日本語思考から英語思考に移行するとは、日本文の内容を英語の基本文型で表現することです。このように英語の基本文型は英語思考そのももですから、その特徴をよく把握する必要があります。基本文型の分類方法は幾つもありますが、一番の基本文型は「主語」+「動詞」+「目的語」です。日本文の内容を先ずはこの文型で表現できないか考えてみます。
この講座は読者が練習問題の内容を英文で表現したものを添削する、という形をとっていて、読者の自由作文の添削はしていません。練習問題は実務文(主に新聞、雑誌、報告書からの抜粋の要約)です。口語体の文章や小説などは練習問題にしていません。実務文は事実の記述、意見などで読者に情報を正確に伝えることを目的にしています。そのため、文章の論理性が高く、英文で表現するのが、他の文体の日本文(口語体の日常会話、小説など)に比べてやさしくなります。日常会話などの口語体の文章は、常套句の使用が多く、日本語の常套句を英語の常套句で表現するという難しさがあります。また、小説、エッセイなどの感情、情緒の効果的表現を目指した文体は、同様な効果を狙った英文の文体で表現するのがとても難しくなります。
英語の実務文の文体にはプレイン・イングリッシュを規範にします。プレイン・イングリッシュの特徴と日本人にとっての利点は拙書に詳述してあります。
ではこの講座に既出の練習問題を例にして、日本語思考から英語思考への移行を段階を追ってしらべましょう。最初の例題は初級練習問題 22です。
例題 1:初級練習問題 22
「大学入試センター試験の英語は読解力重視の傾向が今年も続いている。問題に難易のばらつきがみられるが、平均点は昨年より上がるだろう。」
日本文の内容を英文で表現する最初のステップは、当然ながら日本文の内容を理解することです。この日本文の意味はわかりますね。添削用の練習問題は新聞、雑誌、政府の報告書などからの記事を要約してあるので、大部分の日本文は読者にわかりやすく書かれています。数は少ないですが、英作文の練習のために意味のわかりにくい日本文も練習問題に選んであります。
上の文で一つだけ疑問のところは英語問題は既に公表されていて内容がわかっているのに、平均点はまだ発表されていないことですね。この記事の書かれた段階ではそうだったのでしょう。これは動詞の時制を選ぶときに注意が必要です。
先ずは日本文を小文に分割しましょう。
「大学入試センター試験の英語は読解力重視の傾向が今年も続いている。」
この文は短いのでこれ以上は小文に分割できないようですが、次のように分割することも出来ます。
「大学入試センターは(先日)英語の試験をした。」
「英語試験は今年も読解力に重点を置いた。」
小文分割の要点は「英語の基本文型で表現できる形に言い直す(書き直す)」ことです。英作文の方法として次の段階を追うことを言いました。
(1)日本文を小文に分割する。
(2)日本語の小文を英語の小文で表現する。
(3)英語の小文を結合する。
実は(2)をやさしくするために(1)は「(英語の基本文型を頭に置いて)日本文を小文に分割する。」と補足したほうが正確な表現です。ここが「日本語を使って思考をする日本人が、その思考の結果を英文で表現する」ための一番重要なことです。この添削講座の中で、何回もこのことを繰り返して述べていますが、強調しすぎることはありません。
さて、上の小文に戻りましょう。
「大学入試センターは(先日)英語の試験をした。」
「大学入試センター」(主語)、「英語の試験」(目的語)「〜する」(動詞)ですから、(主語+動詞+目的語)の基本文型になっていますね。「大学入試センター」を研究社和英中辞典で引くと、the
National Centre for University Entrance Examination と載っています。 「〜をする」という動詞は非常に意味が広いので和英辞書で引いて見てもいろいろな動詞が載っています。「会議を開く、催し物を開催する」の用例が見つかるとhold a
meeting, hold an eventとholdという動詞が使ってあって、これが応用できるとわかります。「背試験をする」を「試験を施行する」、「試験を実行する」、「試験を開催する」などといいなおして、施行する、実行する、開催する、などの言葉を和英で引いて用例をしらべてください。小文を次のような英文で表現しましょう。
The National Center
for University Entrance Examination held an English test.
「英語試験は今年も読解力に重点を置いた。」
「重点」を研究社和英中辞典で引くと、「〜に重点を置く」place emphasis on ~とぴったりの熟語が見つかりました。「読解力」はreading
comprehensionと載っています。
The English test
placed emphasis on reading comprehension this year again.
で小文の内容は表現できました。原文を見ると、「〜の傾向が今年も続いている。」と「(いままでの毎年そうであったが)〜の傾向が今年も続いている。」と継続していることを強調しています。うえの小文でthis
year againという副詞句でこの意味も表現してありますが、もっと強調したいときには「〜することを継続する」を「継続」で辞書をひいてみましょう。continue
to doとあります。「いままでから現在までずっと続いている。」という表現には現在完了形が使えます。
The English test
has continued to place emphasis on reading comprehension this year.
こちらの表現のほうが日本文の内容により正確ですが、前に過去形を使った表現でも内容は読者に十分伝わります。まずは簡単な表現をしましょう。
「問題に難易のばらつきがみられるが、平均点は昨年より上がるだろう。」
「問題に難易のばらつきがみられる。」の「みられる」は日本文でよく使う言い方ですが、どういう意味なのでしょうか? 主語を補って「私は問題に難易度のばらつきを見つけた。」ということでしょうか。これほどに主語を強調したものではなく、「問題に難易度のばらつきがあった。」という意味でしょう。このような小文にするとThere be
A.という文型が頭に浮かびます。しかし、Aにあたるところに「問題の間の難易度のばらつき」という名詞節を英語で表現しなければなりません。「ばらつき」は「均等でなかった」unevennessと出来るでしょう。There was
unevenness in the degree of difficulty among the questions.と硬い、難しい表現になります。もっと簡単な表現を探しましょう。
「難易度は(問題から問題によって)変わった。」と言い換えて、「難易度」(主語)、変わる(動詞)の(主語+動詞)の基本文型を考えてみましょう。
難易度は和英辞書でthe degree of difficultyと見つかります。しかし、「変化」と引くと「変化する」でchange, vary, transformという単語がみつかります。transformは「転換する」、「変質する」という意味なのでまずここでは適切でないでしょう。しかし、changeとvaryのどちらのするか選ぶのが難しいですね。このようなときには用例を見るのが一番です。
ここでちょっと寄り道をして辞書の話をします。
私はコンピュータに次の辞書を入れて使っています。
Collins COBUILD
English Dictionary for Advanced Learners
Cambridge
International Dictionary of English
英辞郎
研究社 新英和・和英中辞典
研究社 リーダーズプラス英和辞典
研究社 新編英和活用大辞典
日外アソシエーツ ビジネス・技術実用英語大辞典
新明解国語辞典
日外アソシエーツ New斉藤和英大辞典
現在では大容量のハードドライブが安く手に入るようになったので、コンピューターにたくさんの辞書を入れて置けるようになりました。コンサルタントの仕事で報告書を書くときは、私の専門分野の単語は大体知っているので、おもに用例の見るためにCollins
COBUILD を使っています。しかし、この添削講座の添削では、いろいろな分野の話題があるのでたくさんの辞書を使います。わたしの辞書はたまたま私が集めたもので、他にも良い辞書がたくさんあるでしょう。
英文の用例にはCollins COBUILD とCambridgeを良く使います。どちらも用例を基礎にして出来ている辞書です。英辞郎は日本語の用例から逆引きして英単語を探すのに使っています。Cambridgeと英辞郎は無料のインターネット・オンラインの辞書があります。「2 基本文型を使って小文に分割する、例題 1」にホームページのアドレスが書いてあります。言語は用例の集積です。英作文には用例を見ることがとても大切です。ではchangeとvaryの用例をCollins COBUILD で見つけましょう。
When something
changes, it becomes different.
In the union
office, the mood gradually changed from resignation to rage.
If things vary,
they are different from each other in size, amount, or degree.
As they are
handmade, each one varies slightly.
うえの用例を見ると、「難易度は(問題から問題によって)変わった。」にはvary が適切ですね。vary を使って次のように表現できます。
The degree of difficulty
varied from question to question.
この英文は簡潔ですが、この表現を可能にするには、「難易度は(問題から問題によって)変わった。」という小文を考え付くかどうかによります。この小文を思いつく前提にvaryという単語の使い方を知っている、ということがありますね。すると、varyを知らないときはどうしますか?なにか他に言い換える方法を見つけましょう。
「それぞれの問題は違った難易度を持っていた。」はどうでしょうか?すこし意味のニュアンスは違ってきますが、どう表現したらよいかわからないよりはましですね。
Each question had a
different degree of difficulty.
では最後の小文に行きましょう。
「平均点は昨年より上がるだろう。」
このままでも「平均点」を主語にして動詞は「上がる」で、(主語+動詞)の文型で表現できそうですね。試してみましょう。「点数は」和英辞書に「評価点」marksというのが見つかるでしょう。The average mark
will increase.これは「(今年は)は昨年よりも」を付け加えます。The
average mark this year will increase from (the average mark) last year.
これでもよいですが、increaseという動作のなにか原因があるが、そのことについては文章はなにも言っていない、という感じがします。点数は高い、低いというような客観的な表現法があるので、これを使ってみましょう。
「平均点は去年より今年は高いと期待されている。」
The average mark
this year will be higher than (that) last year.
これはA is B.という文型ですね。この記事が書かれた時点でまだ平均点は発表されていないが、すでに去年より高い、という大学入試センターの予測があったのでしょ。will be
~は「〜となる」ことが確実なので、ここでは「〜と期待されている、〜と考えられている」という表現のbe
expected to ~を使ってみましょう。
The average mark
this year is expected to be higher than last year.
これだ小文は全部英文で表現しました。でもまだ終わりではないですよ。小文をならべて文章全体の構成を考えてみましょう。
The National Center
for University Entrance Examination held an English test. The English test
placed emphasis on reading comprehension this year again. Each question had a different
degree of difficulty. The average mark this year is expected to be higher than
last year.
文から文への内容のつながりは大体良いですね。最初の文の最後のthe other dayと入れると次の文とのつながりがよくなります。文3と文4のつながりに何かあるとよいですね。butを入れてみましょう。butで文をつなぐと前半は前半とは逆のことを意味します。難易度にばらつきあったが(中には難しい問題もあった)が平均点は去年より高いだろう、ですからbutでよいでしょう。スペルチェックはしましたか? 冠詞の選択は最善を尽くしましたか? では、最終的に文章は次のようになります。
The National Center
for University Entrance Examination held an English test the other day. The
English test placed emphasis on reading comprehension this year again. Each question
had a different degree of difficulty but the average mark this year is expected
to be higher than last year.
例題 1:初級練習問題 24
「佐倉署は1月14日、窃盗の疑いで、市内に住む男を逮捕した。警察によると、男は妻には船橋市内の看板屋に勤めていると偽り、毎朝七時に「出勤」。主婦が買い物に出掛けて留守になる午後一時−同四時の間に空き巣に入り、午後七時には帰宅する生活を送っていた。」
「佐倉署は1月14日、窃盗の疑いで、市内に住む男を逮捕した。」という最初の文を分割してみましょう。分割するときに英語の基本文型をモデルにして、英文法の主語、動詞、目的語に当たるものは何かを調べます。つまり、日本文を小文に分割するときに、同時に日本語思考と英語思考を比べて、日本文の内容を英語思考の観点から分析します。
最初の文は次のような小文に分割できます。
(1)
佐倉署は男を逮捕した。
(2)
佐倉署はこの男を窃盗で疑った。
(3)
この男は市内に住む。
日本語の小文を英語の小文で表現する、が英作文の2番目の段階ですが、実は1番目の段階で日本文を小文に分割するときに、英語の基本文型を頭に置いて考えますから、1番目と2番目の段階はは密接に関連しています。
(1)は主語+動詞+目的語(SVO)の基本文型で表現できますね。佐倉署は佐倉警察署の意味ですから、the
Sakura Police Stationです。
The Sakura Police
Station arrested a man.
次に(2)を英文で表現してみまししょう。「佐倉署はこの男を疑った」はSVOで表現できますね。
The Sakura Police
Station suspected this man.
しかし、「窃盗で疑った」の「窃盗で」はどのように表現したらよいでしょうか。「疑う」を和英辞書で引くと「(人)が〜をしたのではないかと疑う」suspect
A of ~という句があります。次にsuspectの用例を英英辞書で引いてみましょう。オンラインの英英辞書としてはCambridge
Dictionaries On Line http://dictionary.cambridge.org/ が便利です。この辞書に次のような用例が載っています。
この文章は「佐倉署は1月14日、窃盗の疑いで、市内に住む男を逮捕した。」の内容を正確に簡略に英文で表現しています。これが英作文の第一段階です。必要に迫られて急いで正確に自分の考えたことや、日本文の内容を英文で表現するには、このような小文で構成される文章を作成するのが良いです。たとえば、会話でその場で考えたことを相手に正確に伝えるにはこのような文章の構成がとても役立ちます。
では、小文を連結すると、どういう利点があるのでしょうか?二つあります。小文と小文の内容を因果関係を明確に出来る、と 小文間の内容の重複を省略して文章を簡略にできる、です。
上の例では3番目の文の内容は1番目の文の中のa manの補足説明です。このような補足説明は内容的にあまり重要でないので、重複の省略の対象になります。小文と小文のつなげ方はいろいろあります。「プレイン・イングリッシュの小文のつなぎ方」をご覧ください。
上の二つの小文では人称関係代名詞whoを使って、次のようにつなげます。
in the City of
Sakuraは文の前半にthe
Sakura Police Stationとあるので、in the
cityとしても読者にはどこの町かわかるでしょう。またa man
who lives in the cityはa man
living in the cityと動名詞を使ってもっと簡単にできます。
念のためにsuspicion の用例をEnglish
Dictionaries On-Lineで調べてみると、次の用例が見つかりました。
"I'm
arresting you on suspicion of illegally possessing drugs, " said the
police officer.
練習問題にぴったりの用例ですね。
この用例を活用すると二つの文を次のようにつなげます。
例題 2:初級練習問題 141
日本郵政公社は、全国の郵便局のロビーに日本コカ・コーラなど飲料メーカー九社の清涼飲料水が買える自動販売機を設置する。3月3日に東京都内の郵便局に第一号を設置し、一年後には一万局近くに広がる見通しだ。
「夜間や日曜の診療に踏み切る医療機関ももっと増えていい。医療機関が集中する熊本市内でも、日曜診療を行うところは5%以下である。平日の昼間には受診が難しいサラリーマンも多く、新しい診療体制は患者の獲得につながる。」
日本文では英文の主語に当たるものが、読者が了解しているとみなして明示しない、既に前の文に既出なので省略する、述語の使い方で隠れた主語がわかる、などの理由で文の中に見当たらないことが多いです。英文では、主語+動詞+目的語の文型で「誰が何にどうする」が思考の原型ですから、日本文の内容を英文で表現するときには主語を決定しなくては話が先に進みません。上の練習問題を例にして、英文の主語の決め方を考えてみましょう。
例の文章全体の構成を見ると、最初の文が文章全体のキーセンテンス(文章の要約、文章の中で一番大切な意見)になっていて、後の文で具体的に内容を説明しています。英文でもキーセンテンスを文の最初に持ってくると内容がわかりやすくなりまから、英文の構成も日本文の構成にしたがってよいでしょう。
「夜間や日曜の診療に踏み切る1医療機関も2もっと増えていい。」
1は「医療機関」に掛かる連体修飾節ですね。先ずはこの修飾節を横に置いておいて、「医療機関はもっと増えていい。」を考えましょう。2の「も」はこの文章だけでは意味がはっきりしません。「(他の医療機関が増えることも勿論であるが)夜間診療をする医療機関も増えていい。」ということなのか、「(このようなことを読者が知っていることを前提にして)夜間診療をする医療機関も増えていい。」なのかわかりません。ここでは単に「夜間や日曜の診療に踏み切る医療機関がもっと増えていい。」と解釈します。
「医療機関がもっと増えていい」は主語+動詞+目的語の文型を使って言い直すと、「私たち」を主語にして、「私たちはもっと多くの医療機関を持つべきだ」と出来ます。
We should have more
clinics and hospitals.
「〜が増えるべきだ」をWe should have more ~と表現するのは少し難しいですが、この英文表現は覚えておくと便利です。
「夜間や日曜の診療に踏み切る医療機関」は連体修飾節+名詞を、医療機関を主語にした英文で表現すると、Clinics
and hospitals are open on Sunday and nighttime.になります。
We should have more
clinics and hospitals. Clinics and hospitals are open on Sunday and nighttime.
日本文の連体修飾節をこの例では英文の関係代名詞節で表現できます。
We should have more
clinics and hospitals that are open on Sunday and nighttime.
この英文を見ると、more clinics and hospitalsを主語にする、というアイディアが浮かびます。More clinics and hospitals should open on
Sunday and nighttime. 「もっと多くの医療機関が日曜や夜間に開いているべきだ。」このように一度英文で表現したものを校訂してもっと簡潔な英文にすることが出来ます。この例を見ると元の日本文の連体修飾節の内容も含めて、英文表現を再構築すると簡潔な表現になることがわかります。
「医療機関が集中する熊本市内でも、日曜診療を行うところは5%以下である。」
先ずは二つの部分に分けて考えて見ます。「医療機関が集中する熊本市内でも」は「熊本市」を主語に選ぶと「熊本市は熊本県内で医療機関の高い集中率を持っている。」The City
of Kumamoto has a high concentration of health institutions in the prefecture.と表現できます。
「日曜診療を行うところは5%以下である。」で隠れた主語は「医療機関」です。「5%以下の医療機関が日曜に開く」と言い換えれば(主語+動詞(be)補語)の基本文型で表現できます。既にclinics and
hospitalsという言葉を使っているので、Less
than 5% of clinics and hospitals are open on Sunday.
二つの英語の小文をbutでつなぐと、The City
of Kumamoto has a high concentration of health institution in the province. But
even here less than 5% of clinics and hospitals are open on Sunday.
「平日の昼間には受診が難しいサラリーマンも多く、新しい診療体制は患者の獲得につながる。」
この日本文も二つの部分に分けてから英文で表現します。「平日の昼間には受診が難しいサラリーマンも多く、」は「多くのサラリーマン」を主語にして「多くのサラリーマンは平日の昼間に診療所や病院に行けない。」と(主語+動詞+目的語)の文型に出来ます。
Many people
working at an office cannot visit clinics or hospitals during the day.
サラリーマンは日本語なのでpeople working at an officeと表現しました。また「平日の昼間」は「オフィスで働いている人たち」を主語にしているので、during the dayだけで「平日の昼間」とわかるでしょう。
「新しい診療体制は患者の獲得につながる。」は「もし診療所や病院が日曜や夜間に開けば、診療所や病院はもっと多くの患者を獲得できる。」と言い換えます。この文の前半はclinics and hospitals are open on Sunday
and nighttime. 後半はclinics and hospitals can get more
patients.と基本文型で表現できます。二つの文の因果関係をOnceを使って明らかにしてつなぐとOnce clinics and hospitals open on Sunday
and nighttime, they can get more patients.になります。
この例に見るように日本文の内容を英文で表現するときには、英文の主語をどのようにして決定するかがとても大事です。適切な主語を見つけられれば、英文表現は半分できたようなものです。
例題 2:初級練習問題 30
「小児科をなくす病院がふえている。厚生労働省の調べによると、小児科がある病院は、1990年の4,119から2000年には3,474に減少した。子どもの数が少なくなったこと、小児科医者がたりないことが主な原因である。」
「子どもの数が少なくなったこと、小児科医者がたりないことが主な原因である。」
An increasing
number of hospitals are closing their pediatric department. According to the Ministry
of Health, Labor and Welfare, the number of hospitals with a pediatric
department decreased from 4,119 in 1990 to 3,474 in 2000. The major reasons are
a decreasing number of children and a shortage of pediatricians.
例題 3(初級練習問題 92)
「青森県十和田町は9月13日と14日に試験的に奥入瀬渓谷へのマイカー乗り入れ規制をおこなった。渓流沿いの環境保護と渋滞解消を目的にしたが、観光客におおむね好評であった。」
文章全体の構成は、最初の文で要点を述べ、次の文で内容を補足していますね。英文でも文章の最初に要点を述べるキーセンテンスを置くのが一般的なので、英文の構成も日本文の構成に従ってよいですね。
「青森県十和田町は9月13日と14日に試験的に奥入瀬渓谷へのマイカー乗り入れ規制をおこなった。」
「渓流沿いの環境保護と渋滞解消を目的にしたが、観光客におおむね好評であった。」
日本文では長い連体形修飾節を文の内容をつなげるために良く使います。既に、幾つかの例題で連体形修飾節の内容をどのように英文で表現するか説明しましたが、ここでもう一度まとめてみましょう。次のような方法があります。
1.
連体形修飾節を英文の関係代名詞節を使って表現する。
2.
連体形修飾節の内容を独立の英文で表現する。
3.
連体修飾節の内容を文章全体の中で言い直して表現する。
例題 1:初級練習問題 32
「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星が、このほど国際天文学連合(IAU、本部・パリ)で正式に認定され、発見者の希望通り「秦野」と命名された。」
先ず内容の要点を考えましょう。日本文では「小惑星が国際天文学連合に認定された。」受動態表現が使われています。英語では一般的に動作の主体を主語にして表現します。「誰が何をした。」という能動態表現が基本になります。この例では国際天文学連合を主語にしましょう。
「このほど国際天文学連合(IAU, 本部・パリ)が小惑星を正式に認定した。」
Recently, the International
Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new asteroid.
国際天文学連合の英語の略称IAUが日本文の中に記述してあります。この文章が長く、国際天文学連合が何回も文章の中に出てくるときには正式名称ではなくthe IAU,
IAU, the Unionなどで代替したほうが文が簡潔になります。国際天文学連合は一般の読者には馴染みのない略称なのでthe
Unionとするとよいと思います。(本部・パリ)は簡単にthe
International Astronomical Union (IAU) in Parisでよいでしょう。
「国際天文学連合はこの惑星を秦野と命名した。」
The International
Astronomical Union named the asteroid as “Hatano”.
上の二つの内容が日本文の要点ですね。
次に「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星」という連体形修飾節の英文表現を阿考えましょう。この連体形修飾節は二重構造にになっていますね。「神奈川県秦野市に住む天文家」と「天文家が発見した小惑星」です。連体形修飾節の内容を独立の文として考え、小文に分割すると次のようになります。
「天文家が小惑星を発見した。」
An astronomer found
a new asteroid.
「天文家はは神奈川県秦野市に住む。」
The astronomer
lives in Hanano City, Kanagawa Prefecture.
上の二つの小文は関係代名詞でつなぐことが出来ます。
An astronomer who
lived in Hanano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid.
連体形修飾節の英文表現の方法の一つは関係代名詞を使うことです。日本文の形に一番近い英文表現になります。修飾節が短いときは有効ですが、長くなると文の中に長い説明が入ってしまって、文全体として読み難くなります。関係代名詞は次のように省略できます。
An astronomer
(living) in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid.
「秦野に住む天文家」のように「〜に住む」という時にはlivingは省略したほうが文が簡潔になります。
これで日本文の内容はほぼ英文で表現できましたが、「発見者の希望通り秦野と〈命名した〉」という内容がまだ残っています。「発見者は惑星を秦野と命名することを国際天文学連合に提案した。」という小文に言い換えられます。
The discoverer of
the asteroid proposed to name the asteroid as “Hatano” to the International
Astronomical Union.
では英文の小文を並べてみましょう。
An astronomer
(living) in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid. Recently,
the International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid. The International Astronomical Union named the asteroid as “Hatano”.
The discoverer of the asteroid proposed to name the asteroid as “Hatano” to the
International Astronomical Union.
文章のつなぎ方を考えて次のように校訂します。
Recently, an
astronomer in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid. The International
Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized the new asteroid and
named the asteroid as “Hatano” as the discoverer had proposed.
「「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星」という連体修飾節を関係代名詞を使って文に入れることも出来ます。
Recently, the
International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid that had been found by an astronomer in Hatano City, Kanagawa
Prefecture and named the asteroid as “Hatano” as the discoverer had
proposed.
関係代名詞を簡略にすると次のようになります。
Recently, the
International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid found by an astronomer in Hatano City, Kanagawa Prefecture and named
the asteroid as “Hatano” as the discoverer had proposed.
例題 2:初級練習問題 34
「コンビニ大手のローソンは、はがきや封書などを投かんできる郵便ポストを全国の約七千七百店舗に設置。2月1日午前零時から一斉に受け付けを始めた。」
上の文章で「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」が連体形修飾節です。先ずはこの連体形修飾節を横に置いておいて、残りの文章を小文に書き換えて見ましょう。
「コンベニ大手のローソンは郵便ポストを全国七千七百店舗全部に設置した。」
Lawson, a major
convenience store chain, installed a mailbox at all of its 7,700 stores
nationwide.
「ローソンのコンベニはは2月1日午前零時から一斉に郵便の受け付けを始めた。」
Lawson’s
convenience stores all started receiving mail at midnight on January 31, 2003.
では、「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」という連体形修飾節の英文表現を考えましょう。「お客はこの郵便ポストにはがきや封書を投函できる。」という文に出来ます。
Shoppers can post
postcards and letters into this mailbox.
先ずはこの内容を英文の関係代名詞を使って英文に入れてみましょう。
Lawson, a major
convenience store chain, installed a mailbox into which shoppers can post
postcards and letters at all of its 7,700 stores nationwide.
文法的には正しい文ですが、「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」というのは不思議ですね。「はがきや封書などを投かん出来ない郵便ポスト」が有るのでしょうか?「ローソンに立ち寄ってときにはがきや封書を投かんできて便利だ。」という意味ですね。Now
shoppers can post postcards and letters into this mailbox at any of Lawson’s
convenience stores. と言い換えて独立の文にするとよいでしょう。
文章全体は次のようになります。
Lawson, a major
convenience store chain, installed a mailbox at all of its 7,700 stores
nationwide and started receiving mail at midnight on January 31, 2003. Now
shoppers can post postcards and letters into this mailbox at any of Lawson’s
convenience stores.
例題 3:初級練習問題 54
「1872年、日本で初めて開業した旧新橋停車場が復元され、再開発で高層ビルが立ち並ぶ東京都港区の旧汐留貨物駅跡地の一角に4月7日にお目見えした。」
短い文章ですが二つの長い連体形修飾節が入っているので、英文で内容を表現しようとすると、このままの形では難しいですね。このようなときには、内容を思い切って整理して言い換えてみましょう。
「旧新橋停車場の復元が完了した。」
「復元した建物は2002年4月7日に旧汐留貨物場で公開された。」
「新橋停車場は1872年に建てられた、そしてそれは日本で最初の鉄道駅であった。」
「現在復元された新橋停車場は高層ビルの中に立っている。」
「高層ビルが旧汐留貨物場に群がっている。」
The restoration of
the original Shinbashi Station was completed.
「旧新橋停車場」はthe old
Shinbashi Stationでもよいですが、こうすると「古くて痛んだ新橋停車場」を修理・復元した、という意味にも取れるのthe original
Shinbashi Stationとしました。こうすれば、現在はもう無くなっていたものを復元した、ということがはっきりします。
The restored
building opened to the public at the Shiodome freight yard on April 7, 2002.
The Shinbashi
Station was built in 1872 and was the first railway station in Japan.
Now the restored
Shinbashi Station stands amid high-rise buildings.
The high-rise
buildings crowd the old Shinbashi freight yard.
小文を並べて、連結を考えて校訂すると文章全体は次のようになります。
On April 7, 2002,
the restoration of the original Shinbashi Station was completed and opened to
the public at the old Shiodome freight yard. The Shinbashi Station was built in
1872 and was the first railway station in Japan. Now the restored Shinbashi
Station stands amid high-rise buildings that crowd the old Shiodome freight
yard.
17 連体形修飾節の英文表現
日本文では長い連体形修飾節を文の内容をつなげるために良く使います。既に、幾つかの例題で連体形修飾節の内容をどのように英文で表現するか説明しましたが、ここでもう一度まとめてみましょう。次のような方法があります。
(1)
連体形修飾節を英文の関係代名詞節を使って表現する。
(2)
連体形修飾節の内容を独立の英文で表現する。
(3)
連体修飾節の内容を文章全体の中で言い直して表現する。
例題 1:初級練習問題 32
「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星が、このほど国際天文学連合(IAU、本部・パリ)で正式に認定され、発見者の希望通り「秦野」と命名された。」
先ず内容の要点を考えましょう。日本文では「小惑星が国際天文学連合に認定された。」受動態表現が使われています。英語では一般的に動作の主体を主語にして表現します。「誰が何をした。」という能動態表現が基本になります。この例では国際天文学連合を主語にしましょう。
「このほど国際天文学連合(IAU, 本部・パリ)が小惑星を正式に認定した。」
Recently, the
International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid.
国際天文学連合の英語の略称IAUが日本文の中に記述してあります。この文章が長く、国際天文学連合が何回も文章の中に出てくるときには正式名称ではなくthe IAU,
IAU, the Unionなどで代替したほうが文が簡潔になります。国際天文学連合は一般の読者には馴染みのない略称なのでthe
Unionとするとよいと思います。(本部・パリ)は簡単にthe
International Astronomical Union (IAU) in Parisでよいでしょう。
「国際天文学連合はこの惑星を秦野と命名した。」
The International
Astronomical Union named the asteroid as “Hatano”.
上の二つの内容が日本文の要点ですね。
次に「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星」という連体形修飾節の英文表現を阿考えましょう。この連体形修飾節は二重構造にになっていますね。「神奈川県秦野市に住む天文家」と「天文家が発見した小惑星」です。連体形修飾節の内容を独立の文として考え、小文に分割すると次のようになります。
「天文家が小惑星を発見した。」
An astronomer found
a new asteroid.
「天文家はは神奈川県秦野市に住む。」
The astronomer
lives in Hanano City, Kanagawa Prefecture.
上の二つの小文は関係代名詞でつなぐことが出来ます。
An astronomer who
lived in Hanano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid.
連体形修飾節の英文表現の方法の一つは関係代名詞を使うことです。日本文の形に一番近い英文表現になります。修飾節が短いときは有効ですが、長くなると文の中に長い説明が入ってしまって、文全体として読み難くなります。関係代名詞は次のように省略できます。
An astronomer (living)
in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid.
「秦野に住む天文家」のように「〜に住む」という時にはlivingは省略したほうが文が簡潔になります。
これで日本文の内容はほぼ英文で表現できましたが、「発見者の希望通り秦野と〈命名した〉」という内容がまだ残っています。「発見者は惑星を秦野と命名することを国際天文学連合に提案した。」という小文に言い換えられます。
The discoverer of
the asteroid proposed to name the asteroid as “Hatano” to the International
Astronomical Union.
では英文の小文を並べてみましょう。
An astronomer
(living) in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid. Recently,
the International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid. The International Astronomical Union named the asteroid as “Hatano”.
The discoverer of the asteroid proposed to name the asteroid as “Hatano” to the
International Astronomical Union.
文章のつなぎ方を考えて次のように校訂します。
Recently, an astronomer
in Hatano City, Kanagawa Prefecture found a new asteroid. The International
Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized the new asteroid and
named the asteroid as “Hatano” as the discoverer had proposed.
「「神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星」という連体修飾節を関係代名詞を使って文に入れることも出来ます。
Recently, the
International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid that had been found by an astronomer in Hatano City, Kanagawa
Prefecture and named the asteroid as “Hatano” as the discoverer had proposed.
関係代名詞を簡略にすると次のようになります。
Recently, the
International Astronomical Union (IAU) in Paris officially recognized a new
asteroid found by an astronomer in Hatano City, Kanagawa Prefecture and named
the asteroid as “Hatano” as the discoverer had proposed.
例題 2:初級練習問題 34
「コンビニ大手のローソンは、はがきや封書などを投かんできる郵便ポストを全国の約七千七百店舗に設置。2月1日午前零時から一斉に受け付けを始めた。」
上の文章で「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」が連体形修飾節です。先ずはこの連体形修飾節を横に置いておいて、残りの文章を小文に書き換えて見ましょう。
「コンベニ大手のローソンは郵便ポストを全国七千七百店舗全部に設置した。」
Lawson, a major convenience
store chain, installed a mailbox at all of its 7,700 stores nationwide.
「ローソンのコンベニはは2月1日午前零時から一斉に郵便の受け付けを始めた。」
Lawson’s
convenience stores all started receiving mail at midnight on January 31, 2003.
では、「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」という連体形修飾節の英文表現を考えましょう。「お客はこの郵便ポストにはがきや封書を投函できる。」という文に出来ます。
Shoppers can post
postcards and letters into this mailbox.
先ずはこの内容を英文の関係代名詞を使って英文に入れてみましょう。
Lawson, a major
convenience store chain, installed a mailbox into which shoppers can post
postcards and letters at all of its 7,700 stores nationwide.
文法的には正しい文ですが、「はがきや封書などを投かんできる郵便ポスト」というのは不思議ですね。「はがきや封書などを投かん出来ない郵便ポスト」が有るのでしょうか?「ローソンに立ち寄ってときにはがきや封書を投かんできて便利だ。」という意味ですね。Now
shoppers can post postcards and letters into this mailbox at any of Lawson’s
convenience stores. と言い換えて独立の文にするとよいでしょう。
文章全体は次のようになります。
Lawson, a major
convenience store chain, installed a mailbox at all of its 7,700 stores
nationwide and started receiving mail at midnight on January 31, 2003. Now
shoppers can post postcards and letters into this mailbox at any of Lawson’s
convenience stores.
例題 3:初級練習問題 54
「1872年、日本で初めて開業した旧新橋停車場が復元され、再開発で高層ビルが立ち並ぶ東京都港区の旧汐留貨物駅跡地の一角に4月7日にお目見えした。」
短い文章ですが二つの長い連体形修飾節が入っているので、英文で内容を表現しようとすると、このままの形では難しいですね。このようなときには、内容を思い切って整理して言い換えてみましょう。
「旧新橋停車場の復元が完了した。」
「復元した建物は2002年4月7日に旧汐留貨物場で公開された。」
「新橋停車場は1872年に建てられた、そしてそれは日本で最初の鉄道駅であった。」
「現在復元された新橋停車場は高層ビルの中に立っている。」
「高層ビルが旧汐留貨物場に群がっている。」
The restoration of
the original Shinbashi Station was completed.
「旧新橋停車場」はthe old
Shinbashi Stationでもよいですが、こうすると「古くて痛んだ新橋停車場」を修理・復元した、という意味にも取れるのthe
original Shinbashi Stationとしました。こうすれば、現在はもう無くなっていたものを復元した、ということがはっきりします。
The restored
building opened to the public at the Shiodome freight yard on April 7, 2002.
The Shinbashi
Station was built in 1872 and was the first railway station in Japan.
Now the restored
Shinbashi Station stands amid high-rise buildings.
The high-rise
buildings crowd the old Shinbashi freight yard.
小文を並べて、連結を考えて校訂すると文章全体は次のようになります。
On April 7, 2002,
the restoration of the original Shinbashi Station was completed and opened to
the public at the old Shiodome freight yard. The Shinbashi Station was built in
1872 and was the first railway station in Japan. Now the restored Shinbashi
Station stands amid high-rise buildings that crowd the old Shiodome freight yard.