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投稿例から学ぶ英作文の要点

 

目次

1          添削の分析

2          練習問題の特徴

3          英作文の要点

3.1         日本文の内容を整理する。

3.2         適切な主語を選ぶ。

3.3         補足説明をする。

3.4         日本文の長い修飾節を英文で表現する。

3.5         従属節を有効に使う

3.6         並列構造を使う

3.7         能動態と受動態を有効に使う。

3.8         動詞の時制に注意する。

3.9         態度、可能性の表現。

4          語法 (Usage)

4.1         計量単位の表現

4.2         日付の表現

4.3         〜の調査によると」の表現

4.4         だんだんと減っている」の表現

4.5         言う」の内容にあった単語を選ぶ

4.6         政府」の表現

4.7         簡略な表現を使う。

4.8         代名詞を使わない。

4.9         比較級の表現

4.10     複合名詞の表現

 

1.添削の分析

 

2002年11月に始めたこの添削講座も2年近く経ち、読者の皆様の投稿も500近くになりました。毎週、個々の投稿の添削をしていますが、ここで今までの添削全体を調べれば、読者の皆様の英作文の傾向がわかり、またプレイン・イングリッシュのスタイルによって英作文を読みやすく、わかりやすくするための対策も出てくるのではないかと思います。

 

先ずは初級練習問題1から50までへの投稿の添削の内容を分類してみました。分類は「英語で書く基本が身につく本」のトピックを使って次のようにしました。

 

1.        日本文の内容を整理して基本英文型で表現する。

2.        主語と動詞を選ぶ。

3.        小文をつなぐ。

4.        能動態と受動態を有効に使う。

5.        動詞の時制に注意する。

6.        態度の表現を有効に使う。

7.        冠詞を適切に使う。

8.        句読点を適切に使う。

9.        語法に注意する(比較級の表現、計量単位の表示、など)。

 

添削の内容は、文法、単語、冠詞の訂正を除くと、上記の分類の(1)、(2)、(9)に関連した添削箇所が全体の半数以上になりました。他の項目についても投稿の添削をだんだんに調べて見るつもりですが、先ずは主にこの三つについて日本文の内容を英文で表現するときに、どのようなところが難しいか、皆様の投稿の例を使ってをまとめてみます。

 

2.練習問題の特徴

 

この添削講座の目的は英文実務文をプレイン・イングリッシュのスタイルで書く勉強をしている人たちを手助けすることです。手段として、日本文の練習問題の内容を英文で表現して投稿していただいたものも、わたしがプレイン・イングリッシュのスタイルを基準にして添削しています。練習問題は主に新聞記事を要約したものを使っていますが、新聞記事には次のような特徴があります。

 

(1)       いろいろな内容がある。

(2)       日本人の読者を対象にした文章であり、和文英訳用の特殊な文章ではない。

(3)       内容が論理的に記述されたものが多い。

(4)       内容が短く凝縮いる。

 

このような特徴を持つ練習問題の内容を英文で表現することと、皆様が実務文を英文で書くこととがどのように関連しているか、考えて見ます。例えば、ある家電製品の日本市場における将来性を英語圏の投資家に説明するための報告書を作成するとします。先ずは資料を集め、関係者の話を聞いて、報告書の目的に沿った概要をつくります。つぎに概要に従って、資料を整理し、必要な箇所のノートを作ります。ノートは多分、要点を小文で列挙したものでしょう。そしてここまでは日本語で書く人が多いでしょう。

 

この次の段階には二通りあるでしょう。1番目は、報告書を日本語で書いてから、英文で内容を表現する。2番目はノートを見ながら英文で報告書を書く、です。どちらの方法を使っても、最終目的は報告書の目的を最大に達成するように、論理的な報告書を書くことです。そして、報告書の論理性は次のような要素にかかっています。

 

(1)       報告書全体の構成

(2)       各章の中の段階の構成

(3)       段階の中の文の構成

(4)       文の構成

 

これは報告書の論理性の要素は日本語の報告書と英語の報告書の共通するでしょう。しかし、どのような記述方法を論理的とよぶかについては、日本語と英語の報告書の間には違いがあります。日本語の報告書の論理をそのまま英語の報告書に直訳しても、論理的な英語の報告書はできません。論理的な日本語の報告書は論理的な英語の報告書を書くにあたっての必要条件であっても、十分条件ではない、ということになります。英語においてどのような表現方法を論理的とよぶか、を理解することが、「日本語と英語の発想の違いを知る」ことです。

 

では英語の報告書を書く二通りの方法で、英語の報告書の論理性を保つにはどのような注意が必要でしょうか。「日本語で報告書を書いてから英文で表現する」方法では、日本語の論理性は達成されているとします。これは、上記の論理性の四つの要素が日本語の報告書では満たされているということです。これら四つの要素を英語の報告書でも満たすためには、英語の報告書における四つの要素の表現方法はどのようなものか、そして日本語の報告書とはどう異なるか知らなくてはなりません。「報告書全体の構成」、「各章の中の段階の構成」ついては、この添削講座の「英語で書く本の捕捉 − わかりやすい英文報告書の作成方法」に簡単ではありますが、書いてあります。「各章の中の段落の構成」については「英語で書く基本が身につく本」の第11章に簡単に書いてあります。「段落の中の文の構成」および「文の構成」は「英語で書く基本が身につく本」の主要テーマです。

 

「段落の中の文の構成」と「文の構成」の論理性は密接に関連しています。日本語の文章(文の集まり)の内容を英文で表現するときには、ここの日本文の内容を英文で表現するのではなくて、文章全体の内容を英文で表現する必要があります。日本語の報告書の段落の内容を分解して整理し、英文の段落に再構築する、という作業になります。この添削講座の練習問題はこの作業の練習になります。

 

2番目の「要点を日本語の小文で列挙したノートから英文報告書を書く」方法では、英語の報告書の四つの論理要素を考慮して、英文を書くことになります。実際には、「段落の中の文の構成」と「文の構成」を考えて、小文の内容を論理的な英文に組み立てる作業になります。これが日本人が「英語で考える」に一番近い方法でしょう。新しい報告書を書くときには1番目の報告書より能率の良い方法ですが、注意が必要です。日本文の論理と英文の論理は異なりますが、それぞれの論理の複雑さがあります。プレイン・イングリッシュは、読者の立場に立って一読して内容が正確に伝わるような文章を書く、を目的としています。しかし、このことは内容をすべて単純な論理構成にしてしまう、ということではありません。内容によっては、複雑な因果関係を丁寧に説明する必要もあるでしょう。このような場合に、「英語で考える」と、複雑な因果関係を論理的に記述する英文の型が不足している人は、単純な因果関係の英文を書いてしまう傾向があります。日本文で因果関係を記述してから、このような因果関係を英文で表現するにはどうしたらよいかと考えたほうが、複雑な因果関係を丁寧に記述できる場合も多くあります。

 

2番目の方法の練習として、「次の1組の小文の内容を整理して英文で表現してください。」または「〜について一段落の英文で書いて下さい」という形式に練習問題も可能ですが、現在は私の時間の制約があって行っておりません。現在の練習問題の「日本文の内容を英文で表現してください」は、日本文の論理と英文の論理の勉強に適していると思います。

 

さて、前置きが長くなりましたが、本題に帰り、日本文の内容を英文で表現するときに難しいところを、読者の皆様からの投稿を例にして説明します。投稿からの例はだんだんに増やしていくつもりなので、時々このコラムをご覧下さい。

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3. 英作文の要点

 

3.1 本文の内容を整理する

 

日本文は「てにをは」と「活用形の変化」を使って次々と文を長くすることが出来ます。「てにをは」、「活用形の変化」は文の内容の因果関係を示す大事なものと、単に文を継続しているものとがあります。上の例文では、(1)の「が」は前後の内容の対比を示す大事なもの、(2)は単に文を継続しているもの、(3)の「が」は前後の内容の対比を示す大事なもの、そして(4)は前後の部分の因果関係を示しています。

 

日本文の内容を英文で表現するときは、日本語の一文を英語の一文で表現する必要はありません。文章全体の内容を表現すればよいのです。日本文の「てにをは」と「活用形の変化」が単に文の継続に使われているときは、日本文の内容を分割して、複数の英文で表現したほうがわかりやすくなることが多いです。

 

例1

 

「鳥インフルエンザ問題で消費者に不安が広がっているが1、鳥インフルエンザに感染した鶏の肉や卵を食べた人が感染した報告例はなく2、鶏肉は70度以上で加熱すればウイルスは死滅する。卵の場合、出荷前の消毒で洗浄されるが3、殻の表面にウイルスの混じったふんが付着することも考えられるで4、目玉焼きやゆで卵にするときも70度以上で加熱・調理して万全を期した方がいい。」

 

Avian influenza is causing concern among consumers. But, but5 there have not been any cases of human infection from eating either chicken or eggs6. The Avian influenza virus in chicken meat will die when cooked at 70 degrees Celsius and above. Eggs are usually washed clean before they are brought to markets but7 the virus could be transferred to the egg shell when the hen lays the egg8. You can make sure that you kill the virus in eggs by cooking boiled and sunny-side up eggs at 70 degrees Celsius and above.

 

コメント

 

5.        ここでは日本文の「が」を使った対比を示すために、英文ではbutで並列につないだほうが良いでしょう。

 

6.        ここは日本文ではつながっていますが、英文では新しい文にしたほうが、文が短くなって読みやすく、内容が良くわかるようになります。

 

7.        ここはbutで文を並列につないで対比を強調します。

 

8.        You can make sure that you kill the virus in eggs by cooking boiled and sunny-side up eggs at 70 degrees Celsius and above because the virus could be still attached to the egg shells even after the eggs are washed.

 

このようにbecauseを使って因果関係を明示することも出来ますが、becauseを使わなくても、投稿例のように、文と文の前後関係で、因果関係をわかるようすることもできます。Becauseを使うと一文が長くなります。小文の前後関係を良く考えることで、becauseを省略しても論理のわかりやすい文章を書くことができます。

 

例2

 

JR西日本によると、2001年度に駅構内や列車内で見つかった忘れ物は、前年度より6%多い約51万2000件もあった。

 

JR Western Japan says that in the year 2001 passengers left 512,000 items behind1 on the trains and in the stations. The number of items left behind2 was 6 percent greater than that in the year 2000.

 

コメント

 

1.        日本文は短い文ですがいろいろな情報が詰め込まれています。先ずは情報の整理をしてから英文で表現します。日本文では「忘れ物」が主語になっていますが、The number of items left behind by passengers using JR Western Japan in 2001 was ~とするより、日本文には隠れている「乗客」を英文の主語にしたほうが内容がはっきりします。日本文の要点を「乗客が51万2000件の忘れ物をした。」と言い換えます。

 

2.        練習問題には「前年度より6%多い約51万2000件もあった。」のように、件数とパーセント増加(減少)の二つを記載した文が多くあります。「今日、私は昨日より10パーセント多い8000歩を歩いた。」Today, I walked 8,000 steps, about ten percent more than yesterday.の例のように文が短いときは、10パーセントの部分を補足句として文末に付け加えることができます。しかし、文が長いときは、文末にちょこんと補足句を付けると文のバランスが悪くなります(文を読んだときに、ちょこんと付いた補足句が印象に残らない)。このような時は上の例題のように、パーセントの部分を独立の文にすると文章全体のバランスが取れて読みやすくなります。

 

例3

 

米自動車メーカー各社が11月11日発表した10月の新車販売台数は、最大手のゼネラル・モーターズ(GM) が前年同期比321%減となったのをはじめ米三大メーカーがそろって三割以上の大幅減少を記録した。

 

On November 11, American automobile producers announced the numbers of new automobiles they sold in the month of October1. General Motors, the largest automobile producer in the United States, sold 32.1 percent less than the same month last year2. The other two major automobile producers sold 30 percent less than the same month last year as well3.

 

コメント

 

日本文はいろいろな情報を一つの文の中に次々とつないでいく傾向があります。上の例では先ずは長い修飾節があり、つぎに「〜となったのをはじめ」をいれて次の内容につながっていきます。小文で書き換えると次のようになります。

 

「11月11日に米自動車メーカー各社は10月の新車販売台数を発表した。」「最大手のゼネラル・モーターズは前年同期比321%減となった。」「米三大メーカーのほかの2社も3割以上の減少を記録した。」英文はこの三つの短文を(1)、(2)、(3)と表現しています。

 

日本語の実務文でも、文章の内容をわかりやすくするために短文を使用することが推奨されています。しかい、まだ長い文が多いようです。長い文は読者に内容が統一されているような継続感を読者に与える、と考えられているのでしょうか。いろいろな内容の詰まった長い文は読み終えるまで内容を脳の一時記録に入れておかなければなりません。これは「わかり難い」という感じを読者に与える要因と思うのですが。英文では短文を重ねても、短文と短文の間の内容の関連があれば、文章がぶつぶつと切れている、という感じはありません。

 

例4

 

それぞれの地方のようすにあわせて、そこの住んでいる人たち自身がその地方を治めていくことを、地方自治といいます。県、市町村は、いずれも豊かで住みよい社会を作ることをめざしています。このため国、県、市町村は、それぞれ仕事を分担しあっています。

 

Local administration means that people living in an a specific area govern on manage their own business according to the actual local conditions. Each local government is aiming at building a wealthy and livable society. Therefore, countries the national, prefectur prefectural es, and municipalities governments are sharing the works for realizing the aforementioned society.

 

コメント

 

日本の報告書にはときどきこの例のような、大まかな、曖昧な表現の文章があります。このような文章は読みやすいですが、いざ内容を英文で表現しようとすると、難しくなります。具体性を重んじる英文で「豊かで住みやすい社会」や「それぞれ仕事を分担しあっている」をどう表現するか困ります。単に、a wealthy and comfortable society, share responsibilitiesとしてよいものかと考えます。添削例では、日本文の文脈のなかで、できるだけ具体性を持った単語を使いましたが、内容自体の曖昧さは残ります。

 

 

例5

 

寒風や霜にあたるほどに甘みがのるといわれる冬野菜1。今年は例年よりも厳しい寒さが続き、とりわけおいしい白菜とホウレンソウが店頭に並んでいる2

 

Winter vegetables are said to turn sweeter and sweeter when they are exposed to cold winds or frost.1 Because of a spell of unusually cold weather this year, we can get2 see particularly delicious Chinese cabbages and spinaches at greengrocers.

 

コメント

 

1.        日本文には(1)のように名詞で止まっているぶんがあります。英文で内容を表現するときには投稿のように完全な文にします。

 

2.        「店頭に並んでいる」とありますが、この例題では、単にWe can see ~とするより、We can get ~とすると内容が具体的で身近になり、わかりやすくなります。

 

例6

 

環境省と群馬県は群馬、福島、新潟3県にまたがる日光国立公園の中の尾瀬への群馬県側のマイカー乗り入れ規制の日程を決めた。

 

The Ministry of Environment and the Government of Gunma Prefecture have decided a period  when passenger cars cannot drive into Oze in Nikko National Park from the Gunma side. Nikko National Park coves some parts of Gunma, Fukushima and Niigata Prefectures.

 

コメント

 

短い文ですが、いろいろな情報が詰まっていて、英文で表現しようとすると難しくみえます。内容を理解しようとすると文を読み返さなければなりません。新聞記事の要約ですが、読者に再読を要求する文は良い文とは言えません。日本文を読むときは、頭の中で、情報を次のように整理しているのでしょう。

 

「誰が何をしているのか?」環境省と群馬県が尾瀬へのマイカー乗り入れ規制を決めた。

「どのような規制なのか?」全面規制ではなくて、規制の日程を決めるらしい。

「どのような乗り入れ規制なのか?」群馬県側かららしい。

「尾瀬はどこにあるのか?」群馬、福島、新潟3県にまたがっている日光国立公園の中にある。

 

英文で表現するときには、日本文では無意識に頭の中で整理している作業を明示的にひとつひとつ考えてみます。先ず、この文で一番大事なところを見つけます。「尾瀬へのマイカー乗り入れ規制」ですね。日本文では名詞で表現していますが、「乗り入れ規制」を和英辞書で見つける必要はありません。内容を簡単に表現します。Passenger cars cannot drive into Oze.で良いです。これに補足説明を付け加えれば、Passenger cars cannot drive into Oze in Nikko National Park from the Gunma side.となります。

 

「環境庁と群馬県は(日光国立公園の中にある尾瀬への群馬県側のマイカー規制の)日程を決めた。」ですから、The Ministry of Environment and the Government of Gunma Prefecture have decided a period.となります。そして、前に作っておいた文をwhenを使った従属節にして、The Ministry of Environment and the Government of Gunma Prefecture have decided a period when passenger cars cannot drive into Oze in Nikko National Park from the Gunma side.とします。

 

「福島、新潟3県にまたがる日光国立公園」が独立した文にしてNikko National Park coves some parts of Gunma, Fukushima and Niigata Prefectures.とします。

 

例7

 

1872年、日本で初めて開業した旧新橋停車場が復元され、再開発で高層ビルが立ち並ぶ東京都港区の旧汐留貨物駅跡地の一角に4月7日にお目見えした。

 

The old Shinbashi Railway Station was rebuilt and opened to the public on August 7th at the site of an old cargo station in Shiodome, Minato-ku, Tokyo1, where2 tall buildings stood side by side by redevelopment. The Shinbashi Railway Station was the first railway station in Japan and opened its business in 18723  For the first time, the railroad depot started in 1872 in Japan.

 

コメント

 

日本文は短い文の中にいろいろな情報が凝縮されています。このような文を英文の下書きの日本文で実際に書くかどうかはわかりませんが、すでに書類になっている原稿を英文で表現するときには、このような文に対面することもあるでしょう。英文で表現する前に日本文の内容を整理することが大切です。

 

投稿者は日本文の内容を三つの英文にわけています。

 

1.        「4月7日に旧新橋停車場が東京都港区の旧汐留貨物駅跡地の一角に復元され公開された。」

2.        「(この一角は)再開発による高層ビルが立ち並んでいる。」

3.        「旧新橋停車場は日本で始めての停車場で1872年に開業した。」

 

このように内容を整理して小文にすると、それぞれの小文は「主語+動詞」の簡単な形で表現できます。投稿者は1番目と2番目の文を ,whereでつないでいます。コンマがあるので、「〜公開された。そこは 〜」というような感じに文がつながります。

 

例8

 

霞ケ浦でコイヘルペス(KHV)に感染した養殖ゴイが大量死した問題で、茨城県は13月17日にすべての養殖業者に対し、養殖ゴイの全量について処分命令を出すことを決めた。

 

On December 17, the Government of Ibaraki Prefecture decided to order all fish-farms to destroy all carp raised in the prefecture. This decision was based on the recent incident where a large number of cultured carp were found dead from koi herpes at Kasumigaura Lake.

 

コメント

 

日本文では、養殖ゴイがKHVだ大量死した。茨城県は処分命令をだした。という時間の順序で記述しています。英文ではこの文章の要点、茨城県は養殖ゴイの全量処分命令を出した、をキーセンテンスとして文章の最初に置き、そのあとで理由の記述すると、読者への印象が強くなります。

 

 

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3.2 適切な主語を選ぶ。

 

英文の一番の特徴は「主語」+「動詞」+「その他」の構文を持つことです。日本文では英語の主語にあたるものがはっきりしません。ですから、日本文の内容を英文で表現するときには、先ず、適切な英文の主語を選ぶことが大切です。日本文の中で一見英文の主語に使えるものもありますが、ここはじっくり考えて、他にもっと適切な主語がないか探します。

 

例1

 

2002年のノーベル賞を受賞した田中耕一さんの研究は、いち早くたんぱく質の種類を調べることができる方法を考え出したというものです。この研究の結果、ガンなどの病気の診断が早くできるようになることが期待されています。

 

Mr. Koichi Tanaka1 was awarded the 2002 Nobel Prize for inventing a quick method of identifying the types of protein. As a result of the research, it This method2 is expected to help a speedy diagnosis of diseases such as cancer.

 

コメント

 

1.        2002年のノーベル賞を受賞した田中耕一さんの研究」の研究を英文の主語にすると、次のようになります。The invention for which Mr. Koichi Tanaka was awarded the 2002 Novel Prize is a quick method of identifying the types of protein.しかし、投稿のようにMr. Koichi Tanaka was awarded (またはreceived)としたほうが、田中耕一さんという具体的な人物が主語になるので内容がわかりやすく、また読者に与える印象も強くなります。

 

2.        日本文には「この研究の結果」とありますが、This method is expected to ~と主語にすると動作の主体がはっきりします。

 

例2

 

全国銀行協会所属の135行で盗難通帳による不正な払い出し被害は2002年度に1231件、総額37億3800万円に達した。

 

One hundred and thirty-five banks which belong to the National Bankers Association suffered a total loss of \3,738,000,000 in 1,231 cases of fraudulent uses of stolen bankbooks for withdrawal of money in 2002.

 

コメント

 

「不正な払い出し被害」が日本文では主語(「主語」は英文法の用語なので、「英語の主語の似たもの」と言うべきなのでしょうが、いちいちことわっていては面倒なので、日本文でも「主語」と言っておきます)になっています。これを英文の主語にした文も出来ますが、銀行を主語にしたほうが動作の主体がはっきりするので英文の内容がわかりやすくなります。

 

例3

 

2002年上半期(1‐6月)の中国の投資受け入れ額が231億ドルとなり、171億ドルだった米国を抜いてはじめて世界一の投資受入国になった。

 

In the first half of 2002 (January to June), China received 23.1 billion dollars of foreign capital investment. The receiving amount in China exceeded the United States that received 17.1 billion dollars in the same period and became of the United States of America. the number one in the world in receiving foreign capital investment.

 

コメント

 

「中国の投資受け入れ額」を主語にするより、「中国」を主語にしたほうが、前の文と主語と一致してわかりやすくなります。

 

例4

 

神奈川県秦野市に住む天文家が発見した小惑星が、このほど国際天文学連合(IAU、本部・パリ)で正式に認定され、発見者の希望通り「秦野」と命名された

 

Recently, the International Astronomical Union (IAU) in Paris officially certified the existence of a new asteroid1 discovered by an astronomer in Hatano, Kanagawa Prefecture. The asteroid was named ”Hatano2 as the discoverer had proposed.

 

コメント

 

1.        日本文では小惑星に長い修飾節が着いていて、「〜の小惑星が〜と命名された。」と一文になっていますが、英文では二つにわけて、最初の文は、新小惑星を認定する主体である国際天文学連合を主語にすると内容がわかりやすくなります。

 

2.        2番目の文は小惑星を主語にすると、小惑星が強調されます。IAU named the asteroid “Hatano” as proposed by the discoverer.とするより良いでしょう。能動態と受動態の選択は、どの名詞を強調するかによります。

 

例5